Japanische Klassiker mit Furigana
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よしだしょういん
吉田松陰
徳富 蘇峰
Lesen Sie 吉田松陰 (よしだしょういん) von 徳富 蘇峰 (とくとみそほう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 135.622 Zeichen · 269 Bildschirme
家には妻いぎたなく昼寐の夢まだ覚めやらず、懐にも背にも幼稚き子ら二人ばかりも横竪に並臥したり。夫は我家に入りて菜籠かたよせ竈に薪さしくべ、財布の紐とき翌日の本賃をかぞえ除け、また店賃をば竹筒へ納めなどする頃、妻眼を覚し精米の代とはいう。そとはいいて二百文を擲出し与うれば、味噌もなし醤もなしという。また五十文を与う。妻麻笥(近頃まで貧家の婦人は必ず所持せしものにて今用いる味噌こし笊を紙にて張りしもの。目今は舶来の仕付糸安き故、麻にてこれをうむもの少なしという)を抱えて立出づるは精米を買いに行くなるべし。子供這起きて爺々菓子の代給えという。十二三文を与うれば、これも外の方へ走り出づ。然してなお残る銭百文または二百文もあらん。酒の代にや為しけん、積みて風雨の日の心充にや貯うるならん。これその日稼の軽き商人の産なり。ただこれはなお本資を持ちし身上なり。これ程の本資もたぬ者は人に借る。暁烏の声きくより棲烏の声きくまでを期とす。利息は百文に二文とかいう。一両に二百文の利息しかも一日の期なり。一月に六貫の割と知らる。ただし借人は七百文の銭にて一日に一貫二、三百文にも売上げるゆえ、七百文の銭に二十一文の利息を除いて、その外五百七十五文の稼あり。