Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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あいこくしんわたしはこうおもう

和人は舟を食う

知里 真志保

Lesen Sie 和人は舟を食う (あいこくしんわたしはこうおもう) von 知里 真志保 (ちりましほ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 70.567 Zeichen · 144 Bildschirme

Aozora Bunko

半年後に治療費がとどけられた

白老のシュバイツァー

老婆は勿論、コタンの人達は先生の話をきいて、感激した。

半年後に治療費がとどけられた

幌別という駅が、白老から六つほど先にあるのだが、或る時そこの町に急患が出て、町医者を呼びにその家の者が飛んで行ったことがある。日頃、貧しいということで知られていたこの人に、近所の町医者はなんくせをつけ断った。病人の苦しむのを見て、この人は高橋氏のことを思い出し、とにかく頼まなければということで、先生の許に電報を打ったのである。夜汽車に乗って先生はかけつけた。

この人は、それからせっせと仕事に励み、実費以下にしてもらった費用を半年後に、無事送り届けることができたのである。この人の家族は、どんなときでも町医者の世話にならずに、汽車にゆられて、先生のもとに行っている。

白老のシュバイツァー

昔は、本物のアイヌがおおかったコタンに、和人と化した子供や孫が、無心になって遊んでいる。規則正しく、割りふりをされた敷地の中に、今は普通の家が立ちならんでいるのだが、かつては藁ぶきの家屋が、きまって南向きに小窓を二つあけて、ポツンポツンと立ち並んでいた。

その頃のアイヌの生活はまったく疲弊の一語につき、明日の糧をも知らないおぼつかない毎日が続いていた。