Japanische Klassiker mit Furigana
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あいこくしんわたしはこうおもう
和人は舟を食う
知里 真志保
Lesen Sie 和人は舟を食う (あいこくしんわたしはこうおもう) von 知里 真志保 (ちりましほ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 70.567 Zeichen · 144 Bildschirme
「これ、上方の国から来た小さい弟よ、よく聞いてくれ。この村は下方の国という所だ。上方の国で人が死ぬと、その肉体は墓穴の中に入れられ、そこで腐ってしまうけれども魂というものは死なずにこの下方の国へ来てこのように働きながらたのしく暮らしているのだ。しかし上方の国で神のとがめる悪行をした者は、男でも女でも死んでもこの下方の国で暮らすことができず、罰せられる場所へやられて罰せられ、ある者はカエル、ある者はマムシ、ある者はトカゲ、ある者は何か悪い鳥にされて、ふたたび上方の国へ出されるのだ。上方の国から生きたままこの下方の国へ来ると、下方の国の人々にはその体が見えない。ただ犬だけがぼんやりそれを見ることができるのだ。それで先ほどから誰もおまえを見ようとしなかったのである。婆さんたちが灰をまくのは、犬が吠えて眠れないからだ。上方の国で日が暮れると、下方の国では夜が明ける。上方の国で夜が明けると下方の国では日が暮れるのだ。おまえはここでほんの僅かの間見物しただけだと思うのだろうが、じつは十日以上も居るのだよ。われわれがこの神の国に来てからふりかえって見ると、父さんの弟であるあの叔父が、わが家に先祖代々伝わる家宝の金の玉六つの玉、銀の玉六つの玉に目をつけて、それが欲しいばかりに悪魔に願をかけて、われわれをのろい殺したのだっ