Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠6

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠6 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 185.112 Zeichen · 362 Bildschirme

Aozora Bunko

その知恵というのはこういうわけなんだ、当人のお絹さんへぶつかっちゃいけないよ、あれはたかをくくったように見せかけておいて、搦手から、神尾の大将を責めるんだね。その責道具というのはこういう仕組みにするといい、まず、神尾の殿様へ使を立てて、このたび、ぜひ殿様にお目ききを願いたい掘出し物が出ましたとこう申し上げるんだ、それは何だと来る、お腰の物でございます、刀でございますとこう申し上げると、刀は誰の作だとお言いなさるにきまっている、それはほかではございません、伯耆の安綱でございますと申し上げると、きっと神尾の殿様の眼の色が変るに違いない、そこを附け込んで……ところで、その伯耆の安綱は、もともと神尾の殿様のお持物でございますから、決して代金をいただこうとは存じませんが、お言葉に甘えまして、ただ一品の望みがございます、その一品と申しますのは、お絹様のお手許においでなさる子供を、決してお絹様のお手からいただこうとは存じませぬ、殿様のお手ずから……こんなことに持ちかけてごらん」

それをお角は大喜びで、悉く呑込んでしまいました。

七兵衛は、お角に知恵を授けてから、持って来た箱入りの品物を手渡ししました。