Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠6

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠6 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 185.112 Zeichen · 362 Bildschirme

Aozora Bunko

それに今までは裸馬であったが、今日は質素ながらも鞍を置いて手綱をかませています。ただ、弁信の背中に背負っている笈が、いかにも大きいのに、弁信そのものが小兵の法師ですから、弁信が笈を負うのではなく、笈が弁信を背負って馬に乗っているように見えます。

それと見て集まった人々は、今日の馬上の有様の変ったのに驚き、また前にいるべきはずの茂太郎のいないことを怪しみもしました。それにも拘らず、盲法師の弁信は自ら手綱をかいくって、徐々と馬を進めながら、今日は馬上で得意のお喋りをはじめます。

「皆さん、老少不定と申して、悲しいことでございます、長らく皆様の御贔屓になっておりました茂太郎が死にました……お驚きなさるのも御尤もでございます、皆様がお驚きなさるより先に、私が驚きました、無常の風は朝にも吹き夕にも吹くとは申しながら、なんとこれはあんまり情けないことではござりませぬか、昨日までは皆様と一緒に、ああして歌をうたい、踊りを見ておりました茂太郎が、僅か一日病んで、眠るが如くこの世の息を引取りましたと申しますのは、ほんとに私ながら夢のようでございます、これと申しても、みな前世の因縁ずくでございますから、誰を怨み、何を悲しもうようもございませぬ、それで、私は友達の誼みに、せめてあの子の後生追善を営みたいと思いまして、今夕こうやっ