Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠6
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠6 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 185.112 Zeichen · 362 Bildschirme
烏もやって来ます。茂太郎の傍にあって舞い踊るのは鳩だけであって、そのほかの鳥は屋根の鬼瓦や、棟の上に集まって、首を揃えてそれを見物するかの如き形が、またすこぶる妙なものであります。
と、また、庭に餌を拾っていた鶏がしきりに羽バタキをしました。高く櫓の上まで飛び上ろうとして、翼の力の足らぬことをもどかしがるように、居たり立ったりしている鶏もおかしいが、ついには例の梯子を一歩一歩と鶏が上って来る有様です。見ている間に櫓の上は無数の鳥で一パイになりました。
表を通る人は足をとどめて、この家の屋根の上を見物します。裏の大尽の家の庭でも、広間でも、このことの体を認めないわけにはゆきません。
「茂ちゃん、お前また笛を吹くと人騒がせだよ」
眠っていたと思った弁信が、下の庭から言葉をかけました。
話が前に戻って、小金ヶ原から繰出して来た人数を、浅草広小路の、とある茶屋でながめているのが山崎譲と七兵衛とであります。
「えらい景気だな」
「えらい景気でございます、けれども、上方のえいじゃないかはこれどころではございませんな」
「左様、あれに比べると、まだこっちの方が穏かだな」