Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠6

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠6 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 185.112 Zeichen · 362 Bildschirme

Aozora Bunko

口上言いが、甘いような、憐れっぽいような、一種異様な節で、歌ともつかず、口上ともつかぬことを言っていました。

がんりきの百蔵は、それを聞きながら、ふと万燈の表を見ると筆太に、

「清澄の茂太郎」

と書いてある右の方へ持って行って、

「両国橋女軽業大一座」

とあったから、ちょっと妙な気持になっていると、七兵衛が、

「百、ありゃ、お前の女房がやってるらしいぜ」

「そうだなあ」

がんりきも、なんだか、ムズがゆいような面つきで万燈をながめていると七兵衛が、

「甚内様は、後廻しにして、両国へ行ってみようか」

「そうよなあ」

「久しぶりで会ってやりたかろう」

「そういうわけでもねえのだが、あいつがこうやって、俺の方に渡りをつけずに、花々しいことをやり出したとすると、ちっとばかり腑に落ちねえところがあるんだ」

「だって、札附きの無宿者のあとを追蒐けて、いちいち相談をするというわけにもいかなかろうじゃねえか」

「そりゃそうだが、あいつの器量で、これだけのことをやり出したとすると、後立てがあるに違えねえ、あいつに相当の金を出してやろうという後立ては、まんざら色気のねえ奴とも思われねえんだ、そうだとすりゃ、どういう心持で、あいつがその御厚意を受けたか、その辺がちっと聞きものだ」