Japanische Klassiker mit Furigana
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じょちゅうくん
女中訓
羽仁 もと子
Lesen Sie 女中訓 (じょちゅうくん) von 羽仁 もと子 (はにもとこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 26.701 Zeichen · 52 Bildschirme
若い時から、この貴い時間というものを惜しんで働いたものは、どうして福々しい身の上にならずに終わることがありましょう。
笑う門には福来たるといいます。とかく腹を立てやすく、おこりながらに仕事をすると、仕事は少しも身になりません。あれがうらやましい、これがうらやましいと他人のしあわせばかり目につく人は、われとわが魂が身に添わないものです。身にならない仕事をするのは、幸運の神の何よりもきらいなことで、また魂のぬけ出している身体には、魔がさすといわれています。人にだまされて身をあやまるようなのは、みなこういう娘です。つまらないことに腹を立てないばかりでなく、並大抵のものならば、きっとおこるほどのことでもがまんして、いつもにこにこと、日々の仕事のためにわれを忘れて働いている人の身のまわりには、幸運の神が知らずしらず寄って来るようです。福の神に取り巻かれていると、また知らずしらず常にたのしく、大概のことには腹が立たなくなります。少しのことにもつい腹の立つ人は、自分の身のまわりに、まだ福の神がついていない証拠だと思って、せいぜい不平なく勉強して暮らすように奮発しなければなりません。