Japanische Klassiker mit Furigana
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ゆうれいやしきのさつじん
幽霊屋敷の殺人
山本 周五郎
Lesen Sie 幽霊屋敷の殺人 (ゆうれいやしきのさつじん) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 9.339 Zeichen · 19 Bildschirme
「大変な秘密?」理学士はきらりと眸を光らせながら、ひと膝乗りだした、
「それは全体何ですか※(感嘆符疑問符、1-8-78)」
「これなんです!」そういって龍介は一枚の紙片を差し出した。それは例の日本海海戦の画に書きつけてあった謎の文字のノオトである。
「これがなんで秘密なんですか?」
「これはね、この邸の敷地のある場所に、莫大な金貨を埋めた秘密の案内図なんです!」
「莫大な金貨※(感嘆符疑問符、1-8-78)」理学士はごくっと唾をのんだ。
「そうです、約二万円ばかりの現金です!」
「で、どこに埋まっているか分かったのですか、え、春田君※(感嘆符疑問符、1-8-78)」
「まあお待ちなさい、どうしてこの邸の下にそんな金貨が埋めてあるか、そのわけを先にお話しする方がよいと思います」そこで龍介は話を始めた。
この邸は、古い江戸地図を調べてみると、元長谷川出羽守侯の下邸のあった場所である。長谷川家では維新後間もなく、元家老をしていた勝浜主膳という者が主家の金二万両をどこかに隠匿して逃げた。そんなことがあって、いつか、この下邸は潰れて荒地になっていたが、二十年ほどして或る人が買取って家を建てた。