Japanische Klassiker mit Furigana
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かいきよんじゅうめんそう
怪奇四十面相/宇宙怪人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 怪奇四十面相/宇宙怪人 (かいきよんじゅうめんそう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 182.581 Zeichen · 364 Bildschirme
なにか、大きな動物です。それがきみ悪く、うごめいているのです。
目がなれるにしたがって、そのもののかたちが、ハッキリしてきました。
その黒い影は、鳥のような顔でした。からだは、人間に似ていますが、どこか大トカゲの感じです。そして、せなかに、ニューッと、コウモリのはねが、はえているのです。いうまでもなく、それは、宇宙怪人の、はだかのすがたでした。
ゆりかさんは、ひとめ、それを見ると、いきなり、うつぶせになってしまいました。一郎君は、キャーッと言って、逃げだしそうになるのを、やっと、ふみこたえていました。柔道三段の青年は、
「ちくしょう!」
と、さけびざま、たちあがりました。そして、ゆうかんにも、いきなり、影の、うつっているしょうじに、とびかかっていったのです。
ガラッと、しょうじのひらく音、アッという青年の声。
「なにもいません。どこへ、かくれたのでしょう。」
平野君のおとうさんも、一郎少年も、思わず青年のそばへ、かけよりました。しょうじのそとは、えんがわで、そのそとのガラスしょうじが、一枚、ひらいたままになっていました。
「ここから、逃げたんだ。庭です。