Japanische Klassiker mit Furigana
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かいきよんじゅうめんそう
怪奇四十面相/宇宙怪人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 怪奇四十面相/宇宙怪人 (かいきよんじゅうめんそう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 182.581 Zeichen · 364 Bildschirme
胴体の長さは、五メートルもあるかと思われます。そいつが、むこうの、暗やみの中から、スーッと、こちらへ近づいてくるのです。
小林君は、ギョッとして、ものも言えなくなってしまいました。
それは、クジラよりは小さいけれど、サメよりは、ずっと大きく、なによりもおそろしいのは、金魚の目のように、とびだした二つの目玉が、ランランとかがやいていることでした。
その怪物がスーッと、こちらの明かるいほうへ出てきますと、黒く光った全身が、はっきり見えました。せなかに、白いコブのようなものがあります。さしわたし一メートルぐらいの、おわんをふせたようなかたちで、それがガラスのように、すきとおっているのです。
小林君は、こんなみょうなかたちの、さかながいるなんて、聞いたことも、本で読んだこともありません。しかも、隅田川の入り口に、こんな大きなやつが、およいでいるとはまるで夢のような話です。さかなのお化けかもしれません。クジラのゆうれいかもしれません。
そいつは、おそろしく光る、大きな二つの目で、小林君をにらみつけながら、こちらへやってくるようです。グングン近づいてきます。