Japanische Klassiker mit Furigana
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かいきよんじゅうめんそう
怪奇四十面相/宇宙怪人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 怪奇四十面相/宇宙怪人 (かいきよんじゅうめんそう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 182.581 Zeichen · 364 Bildschirme
名探偵明智小五郎は、それらのむずかしいナゾを、どうしてとくのでしょうか。人々は、かたずをのんで、きき耳をたてていました。
虎井博士の広い応接間の中には、制服の警官をまぜて十七人の人が、イスにかけたり、立ったりしていました。そして、それらの人々のあいだに、まるで刀と刀と、きりむすんでいるようなおそろしい気合が、みなぎっていました。いうにいわれない、ぶきみな空気が、ただよっていました。
「おききなさい。なんだか、みょうな音がするでしょう。」
とつぜん、明智探偵が、ささやくようにいいました。人々はびっくりして、耳をそばだてました。きこえます。ブーンという、アブのとんでいるような音が、どこからかきこえてきます。そして、その音が、だんだん、大きくなってくるのです。
「みなさん、空を見てください。窓から、空をながめてください。サア、虎井博士、こちらへいらっしゃい。ふしぎなものを、お目にかけます。」
明智はそういって、虎井博士の手をとって、窓のそばへつれていきました。そのうしろから中村警部と、ふたりの少年が、窓ぎわにかけよりました。あとの人たちは、べつの窓から、かさなりあうようにして、まっくらな空をながめました。