Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
きょうふおう
恐怖王
江戸川 乱歩
Lesen Sie 恐怖王 (きょうふおう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 66.038 Zeichen · 133 Bildschirme
恐ろしき婚礼
待遠しいことだ。精々あでやかにお頼み申しますぜ」
「ウフフフフ、いいとも。心得た」
そこで、ゴリラは別れをつげて、外に出ると、真黒なお宮の様に見える葬儀車を、ヘッドライトを消したまま、いずこともなく運転して行った。
恐ろしき婚礼
一人になると、ロイド眼鏡の男は、棺の蓋をこじあけて、中の仏様を覗き込んだ。
「フン、美人という奴は、死骸になっても、何となく色っぽいものだな。あんまりやつれてもいない。これならうまく行き相だ」
独言を呟きながら、彼は、不気味な死体を、ヨッコラショと抱き上げて、外の畳の上に横たえた。
電燈の光が、蝋石の様な死人の顔を、まともに照らした。
アアなんという美しい死骸であろう。年はまだ二十歳には達していまい。いずれ病死したものであろうが、それにしては、さしてやつれも見えず、顔も身体も適度の肉附きだ。
併し、美しいといっても、死人のことだから、すき通った色のない美しさだ。イヤ、よく眺めていると、顔全体に、何とも云えぬいやらしい死相が浮んでいる。ゾッとする様なあの世の匂が漂っている。いくら美人だからといって、死骸はやっぱり恐ろしいのだ。
「サア、お嬢さん、これからわたしがお化粧をして上げますよ。