Japanische Klassiker mit Furigana
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きょうふおう
恐怖王
江戸川 乱歩
Lesen Sie 恐怖王 (きょうふおう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 66.038 Zeichen · 133 Bildschirme
空中の怪文字
そして、若しやあなたと……」
京子はもう真青になっていた。
「ハハハハハハハ、僕と君とが、又情死をさせられるとでもいうの? いくら、悪魔だって、そうそう器用な真似が出来るものじゃない。安心し給え、僕がついていますよ」
だが、伯爵令嬢はすっかりおびえ上ってしまって、帰宅する道が怖いからと、蘭堂に頼んで、邸まで送って貰った程であった。
空中の怪文字
その翌日、大江蘭堂は鎌倉に住んでいる友人から、電話の呼出しを受けた。急に話し度い事件が起ったが、あいにく風心地で寝ているから、勝手ながら、こちらへお昼までに着く様に、御足労が願い度いという、書生の声だ。
早速行って見ると、どうしたというのだ。風を引いて寝ている筈の友人は、朝から東京へ出掛けて留守だというし、書生に聞いて見ても、電話なんかかけた覚がないということであった。
「オヤ、こいつは変だぞ。するとやっぱり、昨日の米粒は、賊の挑戦状だったのかな。俺の留守中に、京子さんがどうかされているのじゃないかしら」
と思うと気が気でなく、直ぐ東京へ引返そうと、友人の玄関を出た途端、ふと妙なものが彼の目にとまった。
それは新聞の号外みたいな一枚の紙片で、初号活字でベタベタと何か印刷したものであったが、風に吹かれて、ヒラヒラと地上を飛んで行くのを、目で追っている内に、ヒョイと「恐怖