Japanische Klassiker mit Furigana
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たんていしょうせつのなぞ
探偵小説の「謎」
江戸川 乱歩
Lesen Sie 探偵小説の「謎」 (たんていしょうせつのなぞ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 119.820 Zeichen · 235 Bildschirme
やライス夫人の「すばらしき犯罪」の型がある。それは被害者の首を切断しただけでは満足しないで、他の死体の首を持ってきて首の入れ換えをしておくという着想である。実際問題としては、昔のいくさの場合などのほかには、そんなことをやった人はないだろうと思うが、小説上では書き方によっては十分なりたつのである。
日本の高木彬光君は、さらにもう一つのこのトリックの新しい変形を案出して、われわれをアッといわせた。それは同君の処女作「刺青殺人事件」に使われたトリックで、首を切断して他の首と取り替えるのではなくて、胴体の方を取り替えるという新発明であった。なぜ胴体を隠すかというと、そこに最もハッキリした目印となる刺青があったからである。しかし首の方が残っておれば、すぐ被害者の鑑別がつくではないかと反問されるであろうが、作者はそうでないような状況をあらかじめ作り上げておいた。顔は分かっても、刺青さえわからなければ犯人は安全だという状況をである。
さて、話をもとにもどして、原型としての「顔のない死体」トリックの最初の発明者は誰かということを、少し考えてみよう。探偵小説の元祖ポー以来百十余年の間に、顔をつぶして別人の死体と思わせるトリックは、実際事件でも小説でも、数えきれないほど使われている。