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Japanische Klassiker mit Furigana

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たんていしょうせつのなぞ

探偵小説の「謎」

江戸川 乱歩

Lesen Sie 探偵小説の「謎」 (たんていしょうせつのなぞ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 119.820 Zeichen · 235 Bildschirme

Aozora Bunko

2 意外な犯人

人々は喜んでこの驟雨に身をさらす。その時、目的の人物の首にまいた布が恐ろしい力で収縮し、その人物はもがきながら息絶えるのである。この話はある犯罪随筆で読んだが、私はその植物の名前を知らない。

(「オール読物」昭和二十九年十月号)

2 意外な犯人

探偵小説という小説形式が発明されてから、まだ百十年ほどにしかならないが、そのあいだに、世界各国の探偵作家が、トリックの創意を競い、人間の考えうるトリックはほとんどあさりつくされてしまい、全く新しいトリックを案出する余地は、もうなくなったといわれている。

私は戦後、英米の探偵小説を相当量読んだが、読むにしたがって、トリックのメモをとっていき、ちがったトリック八百余種を収集し、二十八年秋の「宝石」誌に「類別トリック集成」というものを書いた。その内容をごく大ざっぱにいうと、犯人の考えだすトリックは、※(丸1、1-13-1)犯人についての不可能(すなわち意外な犯人)※(丸2、1-13-2)犯行の物理的不可能(「密室の犯罪」や足跡、指紋などのトリックが含まれる)※(丸3、1-13-3)犯行時間の不可能※(丸4、1-13-4)意外な兇器と毒物※(丸5、1-13-5)人や物の意外な隠し方、などの項目に分類することができる。