Japanische Klassiker mit Furigana
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たんていしょうせつのなぞ
探偵小説の「謎」
江戸川 乱歩
Lesen Sie 探偵小説の「謎」 (たんていしょうせつのなぞ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 119.820 Zeichen · 235 Bildschirme
その水滴がたえまなく人形のピストルを持った手にあたり、数時間のうちには、木質の湿気による膨脹作用で、人形の指が動き、ピストルの引金をひいたのである。
もっと奇矯なのに、太陽の殺人というのがある。むろん日射病ではない。カミュの異邦人は太陽のせいで人を殺したというが、そんな心理的なものでもない。純物理的の殺人手段なのである。
密閉された一室で人が射殺されている。被害者から遠くはなれた机の上に猟銃が放り出してあり、それにこめてあった実弾が発射していることがわかる。しかし犯人の出入りした形跡は全くない。猟銃がひとりで発射するはずはないから、非常の不可思議な事件にみえる。そこへ名探偵が現われて、「これは太陽と水瓶の殺人だ」という。いよいよもって不思議千万である。
この種あかしは、ガラス窓からさしこんだ日光が、机上の水瓶にあたり、その丸いフラスコ型の水瓶がレンズの作用をして、偶然、旧式猟銃の点火孔に焦点をむすんだので、実弾が発射したというのだ。この着想はアメリカの古い探偵作家ポーストと、フランスのルブランが使っているが、私も学生時代に、その二人とは別に着想して、下手な短篇を書いたことがある。