Japanische Klassiker mit Furigana
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たんていしょうせつのなぞ
探偵小説の「謎」
江戸川 乱歩
Lesen Sie 探偵小説の「謎」 (たんていしょうせつのなぞ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 119.820 Zeichen · 235 Bildschirme
兇器は鋭いガラスの破片であった。犯人はそれを室内に置いてあった大きな金魚鉢のようなガラスの容器の中に沈めて逃げたのである。水に入れる前に、よく血を拭ったことはいうまでもない。
これに似たトリックで兇器を隠すのではなくて、消滅させてしまうのがある。それは鋭くした氷の破片またはツララを短剣として利用するもので、まもなくこの兇器はとけてなくなってしまう。この種のトリックについては別項「兇器としての氷」に書いてあるのでここにはくりかえさない。
書類または紙片の隠し場所ではバイブルなどの厚い表紙をはがして、その間にはさんでおく手がしばしば用いられるが、これは平凡である。私は紙幣を植木鉢の土の中に隠させたが、これもいっそう平凡だ。しかし植木鉢の例は西洋にもあり、クロフツがある短篇に使っている。紙片の隠し場所で奇抜なのはルブランの「水晶の栓」の偽眼のうつろの中へ隠す手であろう。これと似たものでは、自殺のための毒薬の隠し場所に、フイルポッツは偽眼を使ったが、これには偽歯の使われる場合もしばしばある。
探偵小説に現われた人間の隠れ場所にも、いろいろ奇抜なのがある。