Japanische Klassiker mit Furigana
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
Lesen Sie 新書太閤記 (しんしょたいこうき) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 190.406 Zeichen · 381 Bildschirme
棟梁たちは、顔見あわせて、薄笑いをうかべた。子飼からその道の飯をくって、生え際の禿げ上がりかけている彼らとしては、当然、そういう嘲笑にくすぐられるのも、むりはなかった。
藤吉郎は、それに気がついていないではないが、全く無視していた。
「棟梁ども。――石工、大工、左官の頭ども、これへ進め」
「へい」
返辞はしたが――また前へは出て来たが、彼らの顎や、鼻の穴や、眼ざしは皆、冷侮をただよわせて、上を向いていた。
藤吉郎は、いきなりその中の端にいた左官頭を、太刀のみねで、撲りつけた。
「無礼者ッ。腕拱みしたまま、奉行の前へ出るやつがあるかッ。退されッ!」
斬られたと思ったのであろう、その左官頭は、ぎゃッと、大げさに叫んで倒れた。
他の者も、色青ざめて、思わず脚をふるわせた。
「仕事の持場と、坪割を申しわたす。それぞれの頭たる者は、慥と承って、違背ならぬぞ」
続いて、彼は、厳格にいった。
もう誰も、迂かつな顔や、鼻の先で聞いているような態度は改めた。
心服はしていないまでも、静粛にはなった。肚では反抗しても、うわべは怖れた顔していた。
「御城壁百間を、五十に割付け、一組の持場を、二間当てとする。