Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
Lesen Sie 新書太閤記 (しんしょたいこうき) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 200.903 Zeichen · 400 Bildschirme
……いずれ右府様にも、宇内のことが、ひとまず御決着の日には、ぜひ宗湛とてまえとが、御案内に立ちまして、御一巡あそばしませ」
「ぜひ参ろう。宿願の一つとしておこう。――が宗室、その日までお汝は生きているか」
小姓に葡萄酒を酌がせながら、信長が、老人の彼をからかうと、宗室も負けてはいないで、
「いやそれよりも、どうかてまえの生きているうちに、あなた様の御統業を、一日もお早く、宇内に確とお示しください。そのほうが余り遅れますと、てまえもそうそうお待ちしきれないかも知れません」
といった。
信長は微笑をもって、
――「間もないことだ」
というような面をして見せた。宗室から逆襲をうけたかたちであるが、こういう歯に衣を着せないことばは、たまたま、信長をしてたいへん愉快にさせるものだった。
このほか、座談のうちには、信長の宿将たりともいえないような思い切った直言や、諷諫を、宗室という男は、平気でいって退けるのである。連れの宗湛もまだ若いくせになかなか辛辣なことをいう。
側にいた子息の信忠も、所司代の村井春長軒父子も、それには時々はらはらして、
(あんなことを申し上げてよいものか)