Japanische Klassiker mit Furigana
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
Lesen Sie 新書太閤記 (しんしょたいこうき) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 180.256 Zeichen · 361 Bildschirme
また、邸には、女をあつめ、神社の拝殿は、武器の隠匿場にしていたという。
「して、その天蔵の人数は今夜、どんな配備をしているか」
新七が糺すと、村民たちはまた、口を揃えていった。
「神社から槍や長柄を持ち出して、酒をくらい、戦って死ぬと吠えておりましたが、遽かに、家々へ火を放け廻り、荷駄の背に、金目な物や、武器や喰べ物など、積めるだけ積みこむと、一団になって、逃げ落ちてしまいました」
戦って死ぬ――と云い触れさせたのは、逃げのびるための、天蔵の策であった。
「また、後手を喰ったか」
と小六は地だんだを踏んだ。
が、彼は、
「村民どもを先へ、家へ帰せ」
と、下知した。
協力して、消火に努めた。そして天蔵が、博奕場にしたり、人獣の血をながしたりしていた神社の拝殿を明け方までに浄めさせて、小六は、そこに額き、
「一族の端くれたりといえども、天蔵の悪行は、やはり蜂須賀一党の罪。後日必ず誅罰を正し、村民をなぐさみ、神帛を捧げて、お詫び仕るでござろう」
と、祈念した。
そのあいだ彼の一族と手兵は、粛として両側に整列していた。この秩序と、彼の敬神の行をながめて、
(野武士の頭目が?)