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Japanische Klassiker mit Furigana

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しんのあいこくしん

新渡戸稲造論集

新渡戸 稲造

Lesen Sie 新渡戸稲造論集 (しんのあいこくしん) von 新渡戸 稲造 (にとべいなぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 94.620 Zeichen · 196 Bildschirme

Aozora Bunko

しかしその友人である鮑叔は何といった。彼は家に老父を有している。父老いたるがために管仲は生命を全うしたのだ。孝なる哉管仲、孝なる哉管仲と賞嘆したではないか。私どもは出来ることなら鮑叔のような心の人になってみたいと思う。

試に一部の伝記を取って読んでみる。一頁二頁目位まではまあ無難であるが三頁四頁になると悲哀の色がほのみえる。十頁二十頁となると死を以て筆を馳せたものが多い。ユーゴーの哀史を見ても直ぐにわかる。人は必ず懐中の哀史 Les Mis※(アキュートアクセント付きE小文字)rable を有ってるものである。何もユーゴーの作物に限ったわけのものではあるまい。友をなくして始めて友情の有難味を悟る。けれども既に遅い。いくら悲んでみても一度ミスした友は帰らない。古歌に「知らざりき仏と共に隣りして、あけ暮しける我身なりしを」とあるが誠にそうだ。友を失ってなるほど彼はえらかった……と悟ることが往々にしてある。ああちっとも知らなかった、我は仏様と共にあけ暮した者を……ああ共に歌った友人、共にあの清き木陰に遊び戯れた友! 形体は既に消え散じて僅に友の人格 Personality のみが眼前に残されている時に仏様とはあんなものかしらと始めて心の眼を開くことがよく我らの中にある。