Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
きゅうぶんにほんばし
旧聞日本橋
長谷川 時雨
Lesen Sie 旧聞日本橋 (きゅうぶんにほんばし) von 長谷川 時雨 (はせがわしぐれ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 158.045 Zeichen · 322 Bildschirme
おじさんは、おしょさんのために、子供たちの琴の譜をさし示す銀の細い、消息子のような棒をつくらせてくれたりした。
おしょさんが髱をかきつけている巧さ――合せ鏡で、毛筋棒のさきで丸髷の根元を撫ている時鬘のように格好のいい頭を、あんぽんたんは凝と見つめていた。七日目でも結いたてよりきれいで格好もよかった。私は夏の日、日盛りを稽古にゆくが、おしょさんの邪魔はしなかった。おしょさんが寝ていても、お客様があっても、髪結いさんが来ていても、お湯にいってきてからでもお化粧がすんで、さあはじめましょうよといわれるまで、幾時間でも、待てば待つほどおとなしくよろこんでいた。なぜなら、おしょさんのうちには、くさ双紙の合巻ものが、本箱に幾つあったかしれない。それがみんな、ちょいと何処にもあるようなのではなかった。品も新らしいように奇麗で、みんな初版摺りだったから、表紙絵の色刷りも美事だった。
「ヤッちゃんは大事に丁寧に見るから。」
おしょさんは誰も他に人がいないと、秘蔵な『田舎源氏』まで出して見せてくれた。
「ヤッちゃんは絵を見るばかりじゃない、ちゃんと読むんだからな。」
おじさんも同感であるといった。