Japanische Klassiker mit Furigana
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きゅうぶんにほんばし
旧聞日本橋
長谷川 時雨
Lesen Sie 旧聞日本橋 (きゅうぶんにほんばし) von 長谷川 時雨 (はせがわしぐれ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 158.045 Zeichen · 322 Bildschirme
それでも若い衆におぶさって一度逢いたいからと這入って来た時に、みぐるしくはなかった。大きな男が、ろれつの廻らぬ口で何か言いながら、はいはいした顔を出した時、みんなびっくりした。
「お前なぞ、そんないい往生が出来るなんて――よく若い者が面倒見てくれるな。」
父がそう言うと、
「全く――裸で湯の帰りに吉原へ女郎買いにいったりした野郎が――全く、若いものがよくしてくれます。」
と言った。逢いたいにも逢いたかったが、世話になる部屋の若い者に礼をしてくれと頼むのだった。
さて、
イッチク、タイチク、タエモンドンの乙姫さまが、チンガラホに追われて――
などと、大きな声で唄いつれていたアンポンタンも小学校へあがる時季が来た。そのころは勝手なもので、六歳でも許したものだった。尋常代用小学校といっても小さく書いてあるだけで、源泉学校だけの方が通りがよかった。重に珠算と習字と読本だけ、御新造さんも手伝えば、お媼さんもお手助けをしていた。
引出しが二つ並んでついた机を松さんが担いで、入門料に菓子折を添え、母に連れられて学校の格子戸をくぐった。先生は色の黒い菊石面で、お媼さんは四角い白っちゃけた顔の、上品な人で、昔は御祐筆なのだから手跡がよいという評判だった。