Japanische Klassiker mit Furigana
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きゅうぶんにほんばし
旧聞日本橋
長谷川 時雨
Lesen Sie 旧聞日本橋 (きゅうぶんにほんばし) von 長谷川 時雨 (はせがわしぐれ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 158.045 Zeichen · 322 Bildschirme
禁欲された彼らが、不自然な生活は哀れなものであったろう。誰も彼も胃病患者に違いない――もしくは十二支腸虫患者か、みんな生気のない、青びょうたんみたいだった。
だが、不思議に元日に間違いはなく――もっとも大僧より小僧の方の悦びの日だったのだ。大きいものはもう昼から夕方になると、段々にかげをかくしてしまった。そして無邪気な、近所のものがのさばりかえった。
大丸の神棚の下に納まっている大番頭たちは、みんな近くに家を持っていた。蔵附きの中流以上の構えである。面白いことに養子制度で、どの家でも細君が家附きの娘だという。多くの中から目ぼしい若者を養子に抜いてゆくのであろう。だが、大番頭の息子も小僧と一緒に終業するのかどうかそれは知らない。あたしの知っている大番頭さんの娘は、おあぐさんにおたをさんという姉妹だった。そのお母さんも、そのまたお母さんも家附きの娘だ。とても丁寧な人たちで――一体にどこの家の女の人もそうだったが――お風呂であうと板の間でも両手をついて、寒いのに何時までも御挨拶がある。時候が冷えますということから、朝晩めっきり寒くなったこと、皆様おかわりがないかということ、先日は何々して何々がなにとやらと、とても閑談的なのである。