Japanische Klassiker mit Furigana
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ちえのいちたろう
智恵の一太郎
江戸川 乱歩
Lesen Sie 智恵の一太郎 (ちえのいちたろう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 67.333 Zeichen · 134 Bildschirme
つまり人間でいえば、お乳をのんでいたわけだね。
ファーブルは、ためしに、ピンセットの先で、その青虫をそっとついてみた。青虫は死んでいるのじゃないから、もくもくとからだを動かした。すると、トックリバチの幼虫は、びっくりして、さかさまになったまま、あとじさりをして、あぶない餌から、天井の方へ逃げのぼってしまったんだよ。
例の卵のぶらさがっていた糸の先に、ちょうど幼虫が通れるくらいの白い管のようなものがついていて、びっくりした幼虫は、いきなりその管の中へ身をかくしてしまったのだ。
この管のようなものは、幼虫が生まれ出た卵の殻なんだね。その殻がむだにならないで、ちゃんと幼虫のかくれ場所になっているんだよ。
そうして、青虫の身動きが静まると、幼虫はまた、そろそろと管の中から頭を出して、下の方へおりて来て、青虫のからだを吸いはじめるのだ。それから、しばらくたって、またのぞいて見ると、幼虫はすっかり大きくなって、もう青虫がいくら動きまわっても、つぶされるような心配はなくなっている。だから、不自由な曲芸なんかすることはない。幼虫は下へおりてしまって、大いばりで青虫をたいらげているのだよ。