Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
とうおういぶん
東奥異聞
佐々木 喜善
Lesen Sie 東奥異聞 (とうおういぶん) von 佐々木 喜善 (ささききよし) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 63.862 Zeichen · 124 Bildschirme
そこで娘はその沼のほとりを立ち去ったが山が深く谷はきわまって、どこへいってよいかわからぬ。そのうちに夜となる。すると向こうの谷の底に火の明りが見えるのでそこを目あてにたずねゆくと、ササの伏せ屋のなかに一人の老婆が棲んでいる。わけを話して娘はその小屋に泊めてもらったが、翌朝になると、老婆はおまえはそんな美しい姿をしてゆくと、この下に棲んでいる鬼どもにとって食われてしまうから、この着物を着てゆけと自分のいままで着ていたぼろ衣を脱いで娘に着せ、娘の美しい着物をばササの葉に包んでくれる。娘はそうして谷間を下ってゆくと、まことに鬼どもがいて、あれあそこに人間がきたからとって食おうという。すると一人の鬼はなにあれはこの谷の古蝦蟇の化けた婆だ。小便臭くてとても食われぬと笑う。娘はやっとそこをのがれて下るとこんどは大きな川の岸に出る。橋もなくて渡ることができぬ。よって岸に泣き伏していると、またそこに別の鬼どもがやってきて、おやここに見かけぬ石が出ている。力競べをしようとて、娘を川向こうに投げ越した。娘はやっとそのおかげで里辺に出ることができた。それからあとは、前話と同じように、そこの長者の家の竈の火焚き女として住みこみ、その家の息子に見そめられて長者の嫁子となるという話である(遠野郷昔話)。