Japanische Klassiker mit Furigana
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じろうものがたり
次郎物語
下村 湖人
Lesen Sie 次郎物語 (じろうものがたり) von 下村 湖人 (しもむらこじん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 178.724 Zeichen · 355 Bildschirme
「しました。」
「許されたんだね。」
「ええ、許しました。」
「ふうむ、――」
と、少佐はしばらく眼を伏せていたが、
「いったい、どうして君のうちで集まることになったんだ。」
「みんなで決めたんです。」
「しかし誰かそれを言い出したものがあるだろう。」
「言い出したのは朝倉先生です。」
「朝倉先生が? それはゆうべのことか。それとも……」
「ゆうべです。」
「すると、その時、君のお父さんも、その場にいられたんだね。」
「居りました。」
「すぐ賛成されたのか。」
「ええ、すぐ賛成しました。」
「まえもって先生と相談されていたようなことはなかったかね。」
「知りません。」
「これからの集まりには、お父さんはどうされる?」
「どうするか知りません。」
「朝倉先生に代って、みんなを指導されるような話はなかったね。」
「父にはそんなことは出来ないんです。」
少佐はにやりと笑った。次郎は、その笑い顔を見ると、たまらなく腹が立って来た。彼はいきなり立ちあがって、
「僕、もう帰ってもいいんですか。」
少佐の笑顔はすぐ消えた。彼はじっと次郎を下から見あげていたが、また急に作り笑いをして、
「いや、ありがとう。