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Japanische Klassiker mit Furigana

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じろうものがたり

次郎物語

下村 湖人

Lesen Sie 次郎物語 (じろうものがたり) von 下村 湖人 (しもむらこじん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 200.443 Zeichen · 398 Bildschirme

Aozora Bunko

鍛練だと考えて、ここでは一つ、そういった意味での鍛練に精進してみる気にはなれないかね。」

田川の顔には、冷笑に似たものが浮かんだだけだった。

「やはり納得が行かないようだね。」

と、朝倉先生はちょっと眼をふせたが、すぐ何か決心したように、

「じゃあ、君にたずねるが、君は、私のほうできめたことなら、それにどんな無理があっても、無条件に従う気なんだね。」

「そうです。それがぼくたちの鍛練のためでさえあれば、喜んで従います。」

「もし、私が、明日からの起床は午前三時、就寝は午後十一時ときめたとしたら?」

田川は、かなりめんくらったらしく、眼玉をきょろつかせたが、すぐ決然として、

「むろん、その通りにします。」

「よく考えてから、答えてくれたまえ。睡眠時間はわずかに、四時間だよ。」

「いいんです。覚悟をきめたら、がまんできないことはありません。ナポレオンは四時間しかねなかったんです。」

「なるほど。ナポレオンはそうだったそうだね。」

と、朝倉先生は微笑しながら、

「しかし、一日や二日はがまんできるだろうが、一か月半もの期間、はたしてできるかね。」

「できます。」

「君はできても、ほかの諸君はどうだろう。