Japanische Klassiker mit Furigana
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かせいのまじゅつし
火星の魔術師
蘭 郁二郎
Lesen Sie 火星の魔術師 (かせいのまじゅつし) von 蘭 郁二郎 (らんいくじろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 151.120 Zeichen · 302 Bildschirme
彼女はホントに体の具合が悪かったのだ、気分の悪いのを堪えているのが、狂った僕にはよそよそしくとしか写らなかったのだ。丘子は矢ッ張り僕を愛していてくれていたんだ、僕はそれを君に言いたかった――だが、その彼女を僕は殺してしまった。……もう書くのが面倒になった、この手紙を君が読む頃はもう僕はこの世にいまい、涯しない海原が、僕を待って騒ぎたてている。
では厳父、鉄造氏によろしく。青木雄麗
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読み終った私は、よろよろっとベッドに倒れた、そしてがたがた顫える手で薬台の抽斗から赤い包紙に包まれた催眠薬を三つとり出すと、一気にグイと呷った。いまにも目がくらみそうな、激しい興奮に、とても起きてはいられなかったのだ。
ザラザラっと薬が咽喉に落込むと、ツーンと鼻へ罌粟のような匂いが抜けて来た……。
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私のアタマの中には、昼間みた※(「氓のへん/(虫+虫)」、第3水準1-91-58)と、その丘子の内股に彫られたという蛾が、どっちともつかず入り混って、トテツもなく巨大な姿となったり、或は針の先きほどの点になったり、わんわん、わんわんと囁き廻っていた。