Japanische Klassiker mit Furigana
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つばくろ(つばくろ)
燕(つばくろ)
山本 周五郎
Lesen Sie 燕(つばくろ) (つばくろ(つばくろ)) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 25.395 Zeichen · 52 Bildschirme
「それだけか」
「村野玄斎、井島頼母、栗木与八の三人は死んだ」と渡貫が云った。
「栗木が、へえ、――」と庄野が云った、「あんな頑丈な躯をして、たしか槍の師範をしたこともあったと思うが、そうかねえ」
「鵜沢というのがいたろう」と梶本が云った、
「鵜沢小助といった筈だが」
「帯刀といってね、これも長いことお側御用を勤めたが」と渡貫が答えた、「いま病気で動けないんだ、寝たっきりもう半年くらいになるんじゃないか」
「私も肝臓のぐあいが思わしくない」と庄野が云って、右の腹部を押えた、「江戸で医者からもう大丈夫と云われたんですがね、こっちへ来る途中から、またこの辺が重っ苦しくなりだして、持薬を送るように江戸へ手紙をやったところです」
「年をとってからの肝臓は命取りだからな」と梶本が云った、「私も酒がちょっと過ぎるとこの辺がおかしくなるんだが、どんな症状が起こるのかね」
庄野重太夫が説明し始め、みんながしんけんな顔で傾聴した。話は肝臓から心臓に移り、いろいろな病気と、その徴候や予兆、また食餌のとりかたや睡眠や、持薬の種類や服用法や、女色を断つかどうか、というところまでひろがっていった。