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Japanische Klassiker mit Furigana

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しほんたいへいき

私本太平記(七)

吉川 英治

Lesen Sie 私本太平記(七) (しほんたいへいき) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 330.262 Zeichen · 662 Bildschirme

Aozora Bunko

美濃路――

尾張平野

道をひがしするほど、過ぐる日の颱風が、東国寄りの地方であったことがわかる。

行軍は、出水のあとや、まだ水カサのひかない川の渡河になやんだ。が、ようやくのこと、京都発足いらい七日目の八月八日、三河国に着いた。

「お見えか」

待ちかねていた直義は、矢矧の陣所から八橋まで出て、兄尊氏の全軍を迎えた。

相互、無量な感であったろう。「梅松論」がいう――当夜、矢矧ニ御着アツテ、京都鎌倉ノ両大将御対面、久々ナル御物語リ、尽クトモ見エズ――とある一条の短夜は、こうして、あわただしいまにすぐ白む。

そして翌九日。尊氏、直義の兄弟軍は、もうそこを発して、ただちに鎌倉へさしていた。

鎌倉を奪りかえした北条遺臣の寄合軍は、統一上、

御先代の軍

と、みずからを称えていた。

その先代軍は、

「必定、敗北した直義の次に来るものは尊氏!」

と見、うらみかさなる尊氏、目にものみせんと、遠江からひがしの要所要所に陣地を構築して、備えには、おさおさ怠りなかったのである。

だが、先代軍の大将、名越式部大輔がまず、橋本(浜名湖附近)の序戦にやぶれた。つづいてまた敗れ、その総なだれを初めとして、