Japanische Klassiker mit Furigana
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たいない
胎内
三好 十郎
Lesen Sie 胎内 (たいない) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 68.766 Zeichen · 136 Bildschirme
しかし、クソでもいい、とにかくインテリだった。途中までしきゃ行けなかったけど、とにかく前を向いて歩いたんだ。そうなんだ。……三十五年、――おれの三十五年は、ミジメな、コッケイな、ヨタヨタなもんだった。しかし、今、そう思うんだ。良い生活だった。……まるもうけだった。生きた、それを、俺あ、ハッキリいえるんだ、今。うん。生きた、俺あ。
花岡の声 ……俺がいっているのは、これから先のことだ。
佐山の声 生きるよ、これから先も。
花岡の声 なるほど強い。君は。……俺あ、これから先のことを考えると、たまらん。いっそ、ひと思いに――
佐山の声 首でもくくるか?
花岡の声 ……ピストルに二つ三つ、まだタマがある。……しかし、それもできない。
佐山の声 いいじゃないか。
花岡の声 でも、食いものは、もう、ない。……ロウソクも、もう、あと、一本とチヨット。マッチは――君の持っていたやつが、まだ五六本残っているが――
村子の声 ああ、掘って来た! 掘って来た! 掘って来たッ!
(その声で花岡と佐山は話をやめてシーンとなってしまう)
花岡の声 ……ど、どうしたんだ、村子?
村子の声 掘って来た、外から! 音がきこえる! ほら! 音がきこえる!