Japanische Klassiker mit Furigana
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たいない
胎内
三好 十郎
Lesen Sie 胎内 (たいない) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 68.766 Zeichen · 136 Bildschirme
ものは、ある! 気がついたの私、それに。
佐山 ヒヒ!
村子 わからんかなあ、あんたには! いや、私にしたって、こうならなきゃ、わからなかった。それは、たしかにあるの!
佐山 人間にゃカラダしきゃないよ!
村子 ちがうといったら! これが、わかんないのかしら? あるのよ、それは! 見せたげたい、この、この私の胸を、まっ二つに裂いて、裂けるものなら裂いて、見せたげるんだけど! あんたの奥さんにしたって――
佐山 見ろよ、その、胸を――つまりカラダを裂かなきゃならんのだ、そいつを見せるんだって。裂いて見ろ。そこには、ただ血だらけの、なまぐさいゾウフ――胃袋や子宮なんぞが、ヒョータンの形をしたりラッパの形をしたりして、ころがっているだけだ。
村子 カラダと、だから、そのこととが、べつべつに、別れ別れになってしまって――どうしてだか、べつべつになってしまうことがあるのよ! それが、いっしょになっている人、いっしょになしておれる人は、よっぽどのしあわせな人だわ。でなきゃ、よっぽど強い人。強いのも、まるで、人間でないくらいに強い人だわ。たいがいの人は、別々になっちまう。