Japanische Klassiker mit Furigana
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だっせんむすこ
脱線息子
佐々木 邦
Lesen Sie 脱線息子 (だっせんむすこ) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 108.293 Zeichen · 221 Bildschirme
俺は反対に、遺憾ながら、新太郎の方が不良傾向を帯びていると思う。何方にしても、これは大問題だ。君は大略分っているだろうから、今夜は一つ腹蔵ないところを話してくれ給え」
「それは伯父さん、何方でもありませんよ」
と寛一君は力強く否定した。
「すると唯通り一遍の交際かな?」
「無論然うです。監督者が側についているんですもの。些っとも心配ありません」
「そこを案じるのが親心さ。間違がないまでも、万一悪い噂でも立って見給え。何方の為にもならないからね」
「それは御道理ですが……」
「一体何うして懇意になったんだね?」
「去年の夏一緒でしたものですから」
「宿がかい?」
「いや、宿は違いましたが、海岸で始終一緒でしたし、弟さんに游泳を教えた関係から兄さんと口を利くようになったんです」
「兄さんというのはあの若い人だね?」
「えゝ。養子ですよ。惣領娘のお婿さんです。矢っ張り○○出身ですから殊に話が合うんです」
「成程」
「去年の暮にあの夫婦がこゝの前で新太郎さんに会って、先方では家を知っているものですから、信用があるんです」
「成程」
と伯父は一々合点が行った。
「先方の苗字は何といいますの?」