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Japanische Klassiker mit Furigana

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だっせんむすこ

脱線息子

佐々木 邦

Lesen Sie 脱線息子 (だっせんむすこ) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 108.293 Zeichen · 221 Bildschirme

Aozora Bunko

裏と表

二人は宿を探しに来たのだ。直後から供の兄さんが追いついた。

「これは/\」

と又覚えていて貰ったのには光栄身に余った。

「去年のお連れも御一緒ですか?」

と、君も光栄だぞ。しかし僕は、

「彼奴は店番に残して来ました。僕達はもう卒業したんです」

と言ってやった。僕の宿を紹介したら、気に入って直ぐに定めてしまった。矢張り五人連れで来月早々来るそうだ。

寛一君、君の言った事が実現した。斯うなると僕も期限通りには帰れない。察してくれ。ガ※(濁点付き片仮名ワ、1-7-82)ナーの御機嫌を宜しく頼む。君とは年来の兄弟だ。手を合せて頼む。七月一杯といって同時に母へ願入れたから、御助力を頼む。日曜に容態を見に来てくれ給え。

六月三十日

新太郎

寛一君

裏と表

羅紗問屋寿商店の主人西川さんはナカ/\のむずかし屋だ。我儘な独り息子の新太郎君さえその前へ出ると自ら態度が改まるくらいだから察しられる。店員共はコトリともしない。厳格な人として近所へも鳴り響いている証拠に、「鬼瓦」だの「雁首」だのというコチ/\した綽名がついている。寛一君は当然この伯父さんが煙ったい。伯母さんの方は母の姉だから肉親である。