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Japanische Klassiker mit Furigana

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おつきさまのうた

豊島与志雄童話集

豊島 与志雄

Lesen Sie 豊島与志雄童話集 (おつきさまのうた) von 豊島 与志雄 (とよしまよしお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 162.569 Zeichen · 336 Bildschirme

Aozora Bunko

芝地のまん中には、赤や黄や白の薄い絹の衣を着、百合の花の冠をかぶった、一人の女が立っていました。そして王子を見て、微笑んで手招きしました。それを見ると王子は、何だか亡くなられたお母様を見るような気がして、恐れ気もなくその側に寄ってゆかれました。

「まあよく来られました」とその女は言いました。「私は千草姫と申すこの森の女王でございます。今おもしろいことをご覧に入れましょう」

そして千草姫は、声を高めて言いました。

「王子様のもてなしに、みんな出て来て踊っておくれ」

すると、どこからともなく芝地の上に、さっきのような森の精が一人飛び出してきました。薔薇の花を一つ頭にかぶっていました。そして次のように歌いながら、くるりと廻りました。

ひいとつ ひとつ

くるりと廻って、まーた出ろ。

すると、菊の花をつけた森の精が出て来ました。それから二人でまた歌って踊りました。

ふうたつ、ふたつ、

くるくる廻って、まーた出ろ。

牡丹の花をつけた森の精が出て来ました。

みいっつ、みっつ、

くるくる、くーるり、まーた出ろ。

梅の花をつけた森の精が出て来ました。

よーっつ、よっつ、

くるくる、くるくる、まーた出ろ。