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Japanische Klassiker mit Furigana

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おつきさまのうた

豊島与志雄童話集

豊島 与志雄

Lesen Sie 豊島与志雄童話集 (おつきさまのうた) von 豊島 与志雄 (とよしまよしお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 162.569 Zeichen · 336 Bildschirme

Aozora Bunko

お山の爺さん

一

一

おうさむこさむ

やまからこぞうがないてきた

なーんとてないてきた

さむいとてないてきた。

こういう歌を皆さんはご存じでしょう。この歌が流行り始めた頃には、おもしろい話がそれについていたものです。この歌をうたって山の近くでたき火をしていると、一寸法師の子僧が火にあたりに山から飛んでくる、というのです。

ある片田舎の、山の裾にある小さな村に、右のことがどこからか伝わってきた時、子供達は眼をまんまるくしました。考えれば考えるほど、おもしろくておかしくてしようがありませんでした。しまいには皆で集まって、山の小僧を呼んでみようということになりました。

村から少し離れた山のふもとに、松や柏やくぬぎや椎などの雑木林がありました。秋のことで、枯枝や落葉などがたくさん積もっていました。村の子供達はそこへ行って、林のふちの野原にたき火をしました。煙の下からぼうと火が燃え出してくると、皆は手をつないで、ぐるぐる火のまわりを廻りながら、大きい声で歌を歌いました。

おうさむこさむ

やまからこぞうがないてきた

なーんとてないてきた

さむいとてないてきた。

歌っているうちにますますおもしろくなって、しまいに皆は踊り始めました。