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Japanische Klassiker mit Furigana

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おつきさまのうた

豊島与志雄童話集

豊島 与志雄

Lesen Sie 豊島与志雄童話集 (おつきさまのうた) von 豊島 与志雄 (とよしまよしお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 162.569 Zeichen · 336 Bildschirme

Aozora Bunko

「よろしい、みんながそんなことを言ってるなら、うんと見せつけてやってください。メーソフの馬車は飾りものじゃない」

そこで、倉から馬車を引っぱり出して、ふくやら、磨くやら、油をさすやら大変働きました。

馬車はすっかりきれいになりました。

太郎はホテルに戻って、キシさんにわけを話し、馬車を占領してしまう手はずを決めました。前から買っておいた二頭の栗毛の馬を引いてきて、馬車につけました。一包みのお金をメーソフにあずけて、安心させました。

馬に鞭をあてると、馬車は勢いよく走りだしました。それを、メーソフは笑顔で見送りました。

馬車は、夕方になっても、夜になっても、戻ってきませんでした。メーソフは、心配し始めました。

あくる朝早く、メーソフは起きあがりました。そしておもてをあけてみると、馬車がそこにありましたので、駆けよって行くとおどろきました。

馬車の中には、変な人が三人乗っていました。白と黒との市松の服をつけ、尖った三角の帽子をかぶっている大男、それはキシさんです。五色の縞の服をつけ、ふさのついた大きな帽子をかぶってる少年、それは太郎です。紫の服に白い羽の帽子をかぶっている少女、それはチヨ子です。