Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ちょうじんニコラ

超人ニコラ/大金塊

江戸川 乱歩

Lesen Sie 超人ニコラ/大金塊 (ちょうじんニコラ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 175.219 Zeichen · 350 Bildschirme

Aozora Bunko

「アッ、獅子が口をひらいた。おとうさま、ごらんなさい。あの柱の獅子が口をひらきましたよ。」

いち早くそれを発見して、とんきょうな声でさけんだのは不二夫君でした。

その声に一同が不二夫君の指さすところをながめますと、いかにも獅子が口をひらいているのです。

暖炉と同じがわの壁に、はば三十センチほど、柱のように出っぱった部分があって、その上のほうに青銅の獅子の頭がつくりつけてあるのです。部屋のかざりなのです。その青銅の獅子が、今までかたくとじていた口を、とつぜん大きくひらいたのです。

「アッ、それじゃ、あの獅子のあごにしかけがあったのか。」

宮瀬氏は、あきれたようにつぶやきました。

「そうです。この暖炉のまるい彫刻を、この紙きれの数字のとおりにまわしますと、壁のうしろにしかけがあって、獅子が口をひらくようになっていたのです。むろん、あの獅子の口の奥が秘密のかくし場所になっていて、賊はそこから、何かたいせつなものをぬすんでいったのにちがいありません。こうしてあれをひらく暗号の紙きれを、ちゃんと用意していたくらいですからね。」

明智は説明しながら、つかつかとその獅子の前に近づき、背のびをして、ひらいた口の中へ右手をさし入れました。