Japanische Klassiker mit Furigana
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ちょうじんニコラ
超人ニコラ/大金塊
江戸川 乱歩
Lesen Sie 超人ニコラ/大金塊 (ちょうじんニコラ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 175.219 Zeichen · 350 Bildschirme
電話の声
宮瀬氏と明智探偵とが、そのふしぎな暗号文のことについて、話しあっているところへ、あわただしく書生がはいってきて、主人に電話がかかってきたことを知らせました。
「だれからだね。」
鉱造氏は書生のほうをふりかえって、めんどうくさそうにたずねました。
「名まえはいわないでも、わかっているとおっしゃるのです。ご用をうかがっても、ひじょうに重大な用件だから、ご主人でなければ話せないとおっしゃるのです。」
「へんだねえ。ともかく、この卓上電話へつないでごらん。わしが聞いてみるから。」
そして、鉱造氏は、その応接室の片すみにある、小さい机の前へ行って、そこにおいてある受話器を取りました。
「もしもし、わたし宮瀬ですが、あなたは?」
なにげなく話しかけますと、電話のむこうからは、なんだかひどくうすきみの悪い、しわがれ声がひびいてきました。
「ほんとうに宮瀬さんでしょうね。まちがいありますまいね。」
「宮瀬ですよ。早く用件をおっしゃってください。いったいあなたはだれです。」
鉱造氏はかんしゃくを起こして、少し強い声でたずねました。
「あ、そうですか。では申しますがね。わたしは、昨晩、あなたのおるすちゅうに、お宅へおじゃましたものです。