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Japanische Klassiker mit Furigana

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つうぞくこうぎ れいこんふめつろん

通俗講義 霊魂不滅論

井上 円了

Lesen Sie 通俗講義 霊魂不滅論 (つうぞくこうぎ れいこんふめつろん) von 井上 円了 (いのうええんりょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 75.415 Zeichen · 148 Bildschirme

Aozora Bunko

広き世間には、平素学問もあり、知識もあり、常に楽天主義にて、死後、未来等のことはさらに頓着せず、神も頼まず仏も信ぜず、なにごとも十二分の満足を得て意気揚然たるものがありますが、それは得意のときに限り、もし不幸、災難等しきりに起こりて、なにごとも意のごとくならず、不愉快、不満足ばかりになるときは、にわかに神に請い仏に願い、禁厭、祈祷、呪術等いろいろ迷い出すに至ります。実に人間は意気地のないものであります。順境にあるときと逆境にあるときと、得意の時代と失意の時代とでは、全く別人のように変わります。また、年わかくして血気さかんなるときと、老い去りて絶望したるときと、人々の決心、覚悟の上に大なる相違があります。世間にて極端の宗教嫌いの人が、極端の宗教信者となりたる例もよく聞くことなるが、唯物的観察は、多く得意の人の得意のときに起こるように考えられます。よって拙者は、かくのごとき人に、失意のときを想像して説を立てられんことを望みます。もし、己一代中には失意のときなかるべしと思わば、世間の失意の人になり代わりて考えてみるがよろしい。さなければ、己の世界観、人間観をもって、社会多数の人に満足を与うることはできませぬ。