Japanische Klassiker mit Furigana
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つうぞくこうぎ れいこんふめつろん
通俗講義 霊魂不滅論
井上 円了
Lesen Sie 通俗講義 霊魂不滅論 (つうぞくこうぎ れいこんふめつろん) von 井上 円了 (いのうええんりょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 75.415 Zeichen · 148 Bildschirme
拙者の考うるところによれば、霊魂滅亡論は得意の人の得意のときに適するも、失意の場合に適せず。これに反して、不滅論は得意の場合と不得意の場合と双方に適します。要するに、社会の貧富貴賤、幸不幸の万般の人に満足、安心を与うる法は、霊魂不滅論に限ると信じます。なかんずく多苦多患の人には、この説をほかにして安心を営む道なきは明らかであります。なぜなれば、人間は理性的動物にして、霊魂不滅説はよくその理性に満足を与うるからであります。古来、宗教がよく人心を固結するは、全くこの点にあると考えます。
昔、釈迦の法を説かれたるは、学者が理屈を講ずるとは大いに相違し、あまねく一切衆生に平等一味の法楽を与えんとするの目的をもって、賢愚利鈍、貧富貴賤等、異種異階の人に安心の一道を授けられたるものがまさしく仏教にして、その説は生滅門、真如門に分かれ、生滅門にありては、流転輪廻を立てて、転迷開悟の要路を示されたるものに相違ない。古人の句に「君看天上一輪月、無レ限清光照二大千一。」(君みる天上一輪の月、限りなく清光は大千を照らす)とあるが、釈迦はすなわち一輪の月にして、無辺の清光はその口より出でたる無量の法門と見てよろしい。