Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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きょうしゅうのしじん よさぶそん

郷愁の詩人 与謝蕪村

萩原 朔太郎

Lesen Sie 郷愁の詩人 与謝蕪村 (きょうしゅうのしじん よさぶそん) von 萩原 朔太郎 (はぎわらさくたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 39.038 Zeichen · 78 Bildschirme

Aozora Bunko

飛弾山の質屋とざしぬ夜半の冬

冬ざれや北の家陰の韮を刈る

蕪村への理解の道は、こうした子守唄のもつリリカルなポエジイを、読者が自ら所有するか否かにのみかかっている。

飛弾山の質屋とざしぬ夜半の冬

冬の山中にある小さな村。交通もなく、枯木の林の中に埋っている。暖簾をかけた質屋の店も、既に戸を閉めてしまったので、万象寂として声なく、冬の寂寞とした闇の中で、孤独の寒さにふるえながら、小さな家々が眠っている。この句の詩情が歌うものは、こうした闇黒、寂寥、孤独の中に環境している、洋燈のような人間生活の侘しさである。「質屋」という言葉が、特にまた生活の複雑した種々相を考えさせ、山中の一孤村と対照して、一層侘しさの影を深めている。

冬ざれや北の家陰の韮を刈る

薄ら日和の冬の日に、家の北庭の陰に生えてる、侘しい韮を刈るのである。これと同想の類句に

冬ざれや小鳥のあさる韮畠

というのがある。共に冬の日の薄ら日和を感じさせ、人生への肌寒い侘びを思わせる。「侘び」とは、前にも他の句解で述べた通り、人間生活の寂しさや悲しさを、主観の心境の底で噛みしめながら、これを対照の自然に映して、そこに或る沁々とした心の家郷を見出すことである。「侘び」