Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ずいひつ しほんたいへいき
随筆 私本太平記
吉川 英治
Lesen Sie 随筆 私本太平記 (ずいひつ しほんたいへいき) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 56.947 Zeichen · 114 Bildschirme
失礼だが、書面を下さる読者の年齢職業など、種々なのも一考になるが、今日うけた一通はまた変っている。
薄用箋八枚に、過般の“南北朝文化展”を観た感想と迂作とについて述べられている。尊氏の願文、兼好の和歌短冊のこと、なかなかな観賞眼で、芥川龍之介の「侏儒の言葉」など引例していて、ほほ笑まれながら読んでいたが、終りへ来たら「私は国税のことを扱う役所に働く者の末席をけがしている一人ですが」としてあった。税務署にもこんな人もいたのであろうか、と意外に思ったなどは、こちらの頭の粗雑を自白することかもしれぬ。
いまだに兼好法師のお小僧の命松丸へ、諸方の“雀通”から時折に手紙が来る。わが家の香屋子まで雀に食パンの粉をやり出したり、雀の子を飼えのと言い出したが、手に入り難いので、手乗り文鳥を買ってやった。
するとこれがまた、人間国宝の菊村のお婆ちゃんに感染し「あたいにも買っておくれよ」と、ねだり出したので、あづま踊りの楽の日に、一ト番いを贈呈した。さだめし、お婆ちゃん、夜も文鳥を抱いて寝てござろうが、命松丸のようなオネショまでが感染らなければいいがと案じている。