Japanische Klassiker mit Furigana
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まるまるじゅう
○○獣
海野 十三
Lesen Sie ○○獣 (まるまるじゅう) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 21.139 Zeichen · 43 Bildschirme
なにが本当にあるかも知れないというのだろうか。
「――原庭先生が嘘をおっしゃるはずがない」少年は、何かに憑かれたように、誰に聞かせるとも分らない言葉を寝床の中にくりかえした。
少年を、この深夜まで只ひとり睡らせないのは、ひるま原庭先生がクラスの一同の前でなすった、一つの奇妙なお話のせいであった。
では、そのお話とは、どんなものであったろうか。――
「だからねえ、みなさん」と、原庭先生は目をクシャクシャとさせておっしゃったのである。それは先生の有名な癖だった。「世の中に、人間ほど豪いものがないと思ってちゃ、それは大間違いですよ。この広い宇宙のうちに、何万億の星も漂っているなかで、地球の上に住んでいるわれわれ人間が一番賢いのだなんて、どうして云えましょうか。人間よりもっと豪い生物が必ずいるに遺いないのです。そういう生物が、いつわれわれの棲んでいる地球へやって来ないとも限らない。彼らは、その勝れた頭脳でもって、人間たちを立ち処に征服してしまうかもしれない。丁度山の奥に蟻の一族が棲んでいて、天下に俺たちぐらい豪いものはなかろうと思っていると、そこへ突然狩人が現れ、蟻は愕くひまもなく、人間の足の裏に踏みつけられ、皆死んでしまったなどというのと同じことです。