Japanische Klassiker mit Furigana
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まるまるじゅう
○○獣
海野 十三
Lesen Sie ○○獣 (まるまるじゅう) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 21.139 Zeichen · 43 Bildschirme
不思議の音響
人間もひとりで豪がっていると、今に思いがけなくこの哀れな蟻のような愕きにあうことでしょう。みなさん、分りましたか」
教室に並んでいた生徒たちは、ハイ先生、分りましたと手をあげた。敬二も手をあげたことはあげたんだが、彼は先生の話がよくのみこめなかった。ただ彼は、人間よりずっと豪い生物がいる筈だと聞かされて、非常に恐ろしくなった。そしてなんとなく原庭先生が、地球人間ではなく、地球人間より豪い他の天体の生物が、ひそかに原庭先生に化けて教壇の上から敬二たちを睨んでいるように思えて、急に身体がガタガタふるえてきたことを覚えている。
先生のお話になったようなことがあっていいものだろうか。
不思議の音響
敬二少年は、もうすっかり目が冴えてしまった。寝ていても無駄なことだと思ったので、彼は寝床から起き出して、冷々した硝子窓に近づいた。月はいよいよ明かに、中天に光っていた。なぜ月は、あのように薄気味のわるい青い光を出すのだろう、どう考えたって、あれは墓場から抜け出して来たような色だ。さもなければ、爬虫類の卵のようにも思える。敬二には、今夜の月がいつもとは違った、たいへん気味のわるいものに思えてくるのだった。