Japanische Klassiker mit Furigana
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まるまるじゅう
○○獣
海野 十三
Lesen Sie ○○獣 (まるまるじゅう) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 21.139 Zeichen · 43 Bildschirme
女流記者
そのうちに穴はどんどん掘りさげられていった。千五百人の人が働いて、五十六の大穴が掘れた。もうあとは、○○獣が外へ出てきて、陥穴におちるばかりであった。蟹寺博士はじめ大勢の見物人は、それがいつ始まるだろうかと、首を長くして○○獣の出てくるのを待ちわびた。
「おお、あそこから○○獣が出てきたっ!」敬二が突然大きな声で叫んで、ホテルの南側の窓下を指した。
女流記者
敬二の指した方を、大勢の人々は見てはっとした。
今やホテルの南側の窓下が、がりがりごりごりと盛んに噛られてゆき、見る見る大きな穴が明いてゆく。
「うわーッ、あれが○○獣だ」
「危いぞ。皆下がれ下がれ」
見物人は顔色をかえて、後へ尻込みをするのだった。
勇敢なのは、蟹寺博士だった。
博士はその前に、前かがみになって、じっと見つめている。
そのとき、敬二少年はドン助の行方が気になるので、しきりにそのあたりを探しまわってたが、何処を探してみてもいない。博士はドン助が木函ごと○○獣に噛られてしまったといったが、始めはそれが冗談と思っていたのに、だんだん冗談ではないことが敬二に分ってきた。
「もし、貴女はなぜその木屑をメリケン袋の中にぎゅうぎゅうつめこんでいるんですか」