Japanische Klassiker mit Furigana
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おしどり
おしどり
Lesen Sie おしどり von Niimi Nankichi (新美 南吉) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 5.557 Zeichen · 12 Bildschirme
ええそうです。せめてあの純真なおしどりの相愛するすがたをみていたならば不純な心がいくぶんでもなくなるかと思って、毎日ここにやってきてみつめていたのでございます。」「それではあなたはその不純な心をのぞきたいと思われるのじゃな。」ときき終わって老人はたずねた。そして若者のうなずいたのをみて語をついでいった。「真実にそう思いなさるならば、わたしの力でそうしてあげられないこともない。」若者の面には歓喜の色がかがやきはじめた。老人はしゃべりつづけた。「けれどもそれにはあなたは恋人といっしょにおしどりにならなければならない。」「え、おしどりに。」と若者はおどろいてさけんだ。「そうじゃ」と老人は低い力のこもった声でいった。「おしどりとならなくてはわしの力はおよばないからじゃ。」「おしどりになればあなたの笛の音をきくことができるのでございますね。」「もちろんきくことができる。」若者はそれからしばらく深くうなだれて考えこんだがやがて面をあげて、きっぱりといった。「なりましょう。おしどりになりましょう。」「それでは今晩月が出てから、恋人をともなってここへ出ていらっしゃい。