Japanische Klassiker mit Furigana
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おちょうふじん
お蝶夫人
三浦 環
Lesen Sie お蝶夫人 (おちょうふじん) von 三浦 環 (みうらたまき) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 123.730 Zeichen · 242 Bildschirme
私は音楽学校に通って先生になったり、研究科の生徒になったり、一人二役をつとめると共に、お家でもお弟子さんをとりました。一番最初のお弟子さんが原信子さんで、始めて家に来た時は十一才の可愛いいお嬢ちゃんでした。二番目のお弟子さんが関屋敏子さん、関屋さんも初めてお家に来た時はお河童の子供でしたが、これは原さんが家に来た時からずっと後年のことでした。関屋さんも可哀そうに、晩年は頭が変になっていろんな噂をたてられて、とうとう自分で自分の寿命を絶ってしまいましたが、初めて私のところに来た時から、とても綺麗な声の、利口なお嬢さんだったので、私は関屋さんのお父さんにすすめて、関屋さんを音楽家にさせたのでした。
こうして私は音楽学校に通うと共に家には、四、五十人のお弟子さんが習いに来る。音楽のお仕事が忙しいので、つい家事をする時間が短かくなる。するとそれが藤井には気に入らない。藤井は私を世話女房にして、私を完全に妻として所有したいのです。藤井はおとなしい人だし、またとても私を可愛がってくれるし、私もまた藤井を愛して、音楽の仕事以外には、すべてを藤井に捧げつくして来たんですが、藤井にはどうも私が音楽に時間をとられるのが気に入らないのです。